太陽の光と地域の風を捉える

階高を低めに押さえ、屋根や棟を深めに出す昔風のたたずまいを 大切にしています。外観も彫りの深い陰影のある表情を出し、 景観的にも美しく、地域になじむ街並みを形成します。

庇や屋根は高温多湿の山梨ではとても重要な役割を果たします。 深い庇は夏の直射日光を遮り、冬の暖かい日差しを取り入れます。 雨の進入を防ぎ、外壁を守り、建物の寿命を永らえます。 大きな庇の下は第2のリビングでもあります。

地域ごとの風の性質を考慮した窓配置をして、自然風を積極的に取り入れます。 室内の空気の流れも合わせて考え、機械に頼らない空気環境を整えます。 引戸や格子、吹抜け、採風窓等を活用して気持ちのいい風を通します。

人や地球に安全な素材を使う

使用する素材は基本的には土に還る素材かどうかで決まります

材 木

構造材・内装材 ともに県産材を基本とし、国産材を使用します。お施主さんの山の材木を 切り出して来て、乾燥製材させて家を建てる昔ながらの方法も可能です 適材適所で使用する場所によって材木の使い分けをします。

断熱材

国内で加工する羊毛素材を用い、次世代エネルギー基準もクリアします

塗 料

アマニ油という植物を原料とした塗料を内外ともに使います

左 官

調湿性にすぐれた漆喰やシラス壁を使います

チルチン工務店の会で承認・推奨した素材を原則使用していますが、 新しい素材を検討する場合、MSDS(化学物質データー)を参考に内容を検討したり チルチン幹事社さんと協議する事もあります